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2025.12.12
朝の礼拝 :エンニオ・モリコーネの世界
12月12日の礼拝は、校長先生による映画音楽の紹介と吹奏楽部の演奏が行われました。

紹介されたのは、映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネの二つの作品で、校長先生からそれぞれの映画の内容と、そこに込められたメッセージについてお話しがありました。
最初の曲は映画『ミッション』のメインテーマ「ガブリエルのオーボエ」です。

18世紀の南米大陸、ジャングルの奥地、落差の高い滝の上に先住民が暮らしていました。そこへ福音を伝える宣教師がやって来ますが、先住民は彼を十字架につけ激流に流し、滝つぼに落としてしまいます。そんな厳しい環境の中、宣教師のガブリエルは言葉ではなくオーボエを吹いて福音を伝え、やがて先住民の心に届きました。しかし、そこへヨーロッパの奴隷商人たちがやって来て、彼は命をかけて村人を守ろうとしますが・・・。

「ミッション」は、与えられた賜物を生きる、人生の夢、Vision、終わりのない旅です。

2曲目は、映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のメインテーマです。

舞台は第2次世界大戦後のイタリア・シチリア島の小さな村。村の唯一の娯楽は、教会を間借りした映画館「シネマ・パラデドソ」でした。映写技師のアルフレードと少年トトとのユーモラスな交流から物語は始まります。

私の心に残ったシーンは、トトが村を離れるときの駅の場面です。お母さんと、事故で失明したアルフレードが見送ります。アルフレードはトトを強く抱きしめた後、体を突き放すようにしました。汽車がホームを離れても、何も見えない彼は、まったく違う方向のホームをにらむように見つめ続けます。それを車窓から見つめるトトも印象的でした。

別れは辛くも、確かに人を成長させる瞬間です。

◆「ミッション」The Mission
1986年 / イギリス・フランス・アメリカ
監督: ローランド・ジョフィ
出演:ロバート・デ・ニーロ、ジェレミー・アイアンズ、リーアム・ニーソン
音楽: エンニオ・モリコーネ
予告編を「こちら」からご覧になれます。

◆「ニュー・シネマ・パラダイス」 Nuovo Cinema Paradiso
1988年 / イタリア
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:フィリップ・ノワレ、サルヴァトーレ・カシオ、ジャック・ペラン
音楽:エンニオ・モリコーネ
予告編を「こちら」からご覧になれます。

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